チビと古本屋までテクテク散歩がてらいつもと違う道を歩いてみた。
少し風は冷たいけど日差しが暖かくてどこかしら春の気配。
いろんなとこで立ち止まり二人で感想を語り合いつつぶらぶらと。
知らない道からいつもの大通りに面したところへ出たところ
横断歩道を渡る一人の老人が。。。
横断歩道の信号は赤…
車が結構スピードを出して通る大通りだけに
「ゲッ!Σ(・ω・;||| あのじいちゃんボケてんのかなぁ~、あっぶなぁ~っ」と思った瞬間
けたたましいクラクションをパァーーーーンと響かせたヤンキー車がおじいちゃんをよけて通過。。。
そうこうするうちに横断歩道の信号が青へ。
私とチビは手をつないで渡りだした。
老人の背中を見ながら私は一瞬迷った。
声をかけるべきかそのまま通りすぎるべきか…
スタスタスタスタと歩く私達は老人にスグ追いついてしまった。
老人は一本のステッキに全身を支えさせるかのようにしっかりついて
ホントは歩けないんじゃ??と思うような感じで足をひきずっていた。
思わず
「大丈夫ですか?手を貸しましょうか?」と声をかけたら
「あぁ、すみません、お願いします。」としっかりした口調で返事が帰ってきた。
少し冷え切った老人の手を握り脇のあたりを支えながら少しずつ歩かせる。
横断歩道を渡りきるまで残り2mくらいになったとき信号が点滅。
ゲッ!Σ(・ω・;|||
チビだけ先に渡らせて引き続きおじいさんを支えることに。
先に渡ったチビが
「ママ~危ないよ~っ、車来るよ~っ」とビクビクで泣きそうに。
「大丈夫!ママの服オレンジだから目立つから!」と謎の答えを返して、笑。
遠巻きに見ていたときは車を運転する側の目線でとらえていた私だったけど
そのときはもうしっかりとおじいさん側の目線になっていた。
ちゃんとよけて走ってよ~っ!!!ひかんといてよ~っ!!!みたいな、ね( ̄m ̄〃)ぷぷっ!
おじいさんは申し訳なさそうに出来るだけ一歩を大きく踏み出そうとしていた…
どこに急いで行く用事があるわけでもないので
「ムリしんといてね、ゆっくりでいいですよ~」と言ったらホントにゆっくりと(@◇@;) ウ・・・
ようやく無事に渡りきって…(´▽`) ホッ
気をつけてね~♪と言っておじいさんとは離れたけど。
そこでね改めて思ったね~。
どんなときにもね事情ってのは人それぞれあって
接してみないとその事情ってのは汲み取れないもんだな~って…
危ないぞ~ってクラクションぱぁーーーーーんで通りすぎたヤンキー兄ちゃんなんて
ボケじじぃ~って思ったかもしんない。
でも、おじいさんがボケてるわけじゃなくって足が思うように動かせなくてホントは信号が青のときに渡り出したのに青である間に渡り切れなくて…なんて事情を知らないんだもんね~。
こういうことって何気に日常でも繰り返されてるんだよね。
仕事でも夫婦間でも子育てでも…
いろんなパターンはあるんだろうけど。
σ(o^_^o)が自己中なことが多いから相手の事情を汲み取るってこと
ついつい忘れがちなんだよね…
ちょこっと今日は自分を省みるのに良い体験をした一日だったかな、笑。
チビが帰り道に…
「ママ、かっこよかったね~。おじいちゃん喜んでたね~。」と言うので…
「不自由にしてる人がいたら助けてあげなあかんよ~。」と…少し威厳も保てた一日でもあったかも、笑。